精神的に弱い人は介護をやるべきではないのか

こんにちは。

介護男ウッディープライドです。

 

 

いやーブログを続けるって

難しいことですね、ほんとに…

 

 

先日休憩中、

僕の一つ下のパートの女の子と

7つ上のパートのお姉さんと

昼食を食べていたのですが、

その会話の中で

「精神的に弱い人は介護なんて

やるべきじゃない!」という

話が出ました。

 

 

みなさんはどうお考えでしょうか。

 

 

 

「はたしてそうだろうか?」

 

これが僕が最初に思ったことです。

 

同時に

これは自分に言われているんだろうか

と思いました(笑)

 

 

僕はメンタルがそんなに強くありません。

怒られたりミスをしたりすれば

落ち込んでズルズルひきずるし

心配なことがあると、

不安でたまらなくて

夜も眠れません。

 

うつ病パニック障害を経験し

恥ずかしながら、

自殺未遂を繰り返していた時期も

あるくらいです。

 

 

そんな僕は介護の仕事なんて

やるべきではないのだろうか?

 

 

 

結論から言うと僕の答えはNo。

「精神的に弱い人は介護をするべきではない」

とは思いません。

 

 

確かに、介護業界は身体や精神を

壊すことが多いとよく言われています。

 

 

夜勤ありの重労働や

ドロドロな人間関係

低賃金

 

色々思い当たる節があるのは

事実ですが

僕は単純に、

それが介護業界だけだとは思いません。

 

どの仕事にもそれぞれの辛さがあり

介護に限ったことではないと思います。

 

要は、その仕事が自分に合っているか

合っていないか、それだけのことだと

思うのです。

 

 

 

自分の経験談だけで言うなら

むしろ僕は、精神的に弱い人にこそ

介護の仕事をすすめたい。

 

 

実際に僕は、

鬱だった時や精神的に落ち込んだとき

この仕事に何度も救われたからです。

 

 

 

□自己肯定感があがる

 

 

僕は基本自分が好きではありません。

自分に自信なんてありません。

自分がいけないんだ

自分はダメな人間だ

と、いつも自分を追い込んでいた

時期がありました。

 

自分が嫌で仕方なかった

死んでしまいたい

 

そんな風に思っていた時期に

僕をハッピーな気持ちに

してくれたのは

利用者さんでした。

 

 

 

介護の業界にいると

「ありがとう」と

言われることは多くあります。

 

綺麗事だと言われるかもしれませんが、

僕はその「ありがとう」に

何度も救われてきました。

 

こんな自分だけど

誰かの役に立っている

 

それがただ純粋に

すごく嬉しくて

そんな自分を少し

好きになれたのです。

 

 

□優しい人は思ったよりいる

 

 

介護業界は人間関係がドロドロ

とよく耳にしますが

その点では僕はわりと恵まれてきた方

なのかもしれません。

あまり人間関係をストレスに

感じたことはありません。

寧ろ、良い人たちばかりでした。

 

 

今まで僕が勤めてきた所は

年配の女性が多く

若い男の子というだけで

優しくしてもらえた部分も

あるのかもしれませんが、

それでも優しい人が

多かったように思えます。

 

介護の仕事に至るまでの経緯は

人それぞれですが、

選んでこの職に就く人に

根からすごく意地悪な人は

そう多くはいないのでは?

と僕は思っています。

 

 

それこそ人間関係など

どの職場にもついてくるものです。

 

人間関係がストレスになるのであれば

すぐに職場を変えるのは

僕は全然アリだと思います。

 

自論ですが、

介護の仕事を好きで

選んでやっている人は

基本的には心優しい人が

多いと思うので

必ず良い先輩や仲間に巡り会えます。

 

 

□利用者が人生において大切なことや生き方を教えてくれる

 

先ほども少し触れましたが、

僕は鬱病でした。

 

自殺未遂を何度も繰り返したり、

もう死のうとも思えないくらい

何も考えられなかったり、

何をやってても辛かったり、

体が思うように動かなかったり

集中できなかったり、

本当にどうしようもない時期が

ありました。

 

利用者には僕が鬱病だと

伝えてはいなかったけれど

休みや遅刻が増えたり

何ヶ月も休職したりすれば

わかる人にはなんとなく

わかるもんです。

 

 

ギリギリの精神状態の頃に

利用者さんは色んな言葉を

かけてくれたり

楽に生きるための術を

たくさん教えてくれました。

 

 

僕の何倍も生きている利用者さん。

色んな経験をされています。

それをどう乗り越えたか。

人生の大先輩の言葉には

説得力があります。

 

人の傷みや苦しみを

自分のものさしではかるのは

好きではありませんが

自分の悩みがちっぽけなものに

思えることもありました。

 

様々な利用者がいる中で

この方はそんな経験をして

今ここにいるのか

自分もいつかこんな風になれるんだろうか

と、少し前向きになれたこともありました。

 

 

 

 

現在は通院も終了し

普通に働いておりますが、

自分の性格はそう簡単に

変えられるものでもないので

僕は世間一般的に「精神的に弱い」

類に入るのだと思います。

実際今でも精神的なものが理由で

欠勤をしてしまうことが

稀にあります。

 

でも出勤すれば、いつでも

利用者さんが僕を笑顔に

してくれます。

前を向いていこうと思える

きっかけを作ってくれます。

精神的に弱い僕でも

頑張ろうと思えるこの仕事を

これからも続けていこうと思っています。

 

 

だから僕は一概に

「精神的に弱い人は

介護をやるべきでなない」

とは思いません。

 

 

 

対人の仕事だからこそ

ストレスは生じます。

でも対人の仕事だからこそ

お金では得られない

価値あるものを得ることが出来ます。

 

 

精神的に弱くたって

介護がやりたきゃやりましょう。